いよいよ工事も終盤となりました昭和区「滝川町の家」リノベーション工事の現場です。
今日は、オーナー様ご夫妻と一緒にセルフビルド工事を行いました。セルフビルドとしては、比較的簡単なポーターズペイントと難易度の高いスライス煉瓦張りの二種類の工事です。
まず今日一日の工程を確認し、最初にかかったのはマスキング作業です。既にクロスや塗装などの仕上げを終えていますので、それを汚すわけにはいきませんので慎重にマスキングを施しました。
マスキング作業に引き続き、塗装工事の作業としては「シーラー塗装」です。下地用の塗料ですが、多少の不陸やこの後の塗装の仕上がりに影響が出る作業ですのでとても大事な工程ですが、その心配は無用のようで、丁寧に塗られていました。この後、更にEGGSHELLを2回塗り、最後はDUCHWSS STAINを2回と長い長い工程となりますが、今日はEGGSHELLで終わりとなります。
塗装と並行して、リビングの隣に新たに設けたご主人の書斎の一面をヴィンテージ感のある煉瓦仕上げとします。タイルの大きさは幅190mm高さ60mm(実際は若干寸法が暴れていますが)の割り付けの墨付け作業です。
*オーナー様によるセルフビルド工事(煉瓦張り)
縦方向、横方向と綺麗に見えるよう事前に用意したタイル割施工図をベースに行いました。今日の作業は役物(切り物などの部分)を除いた面でしたので予定通りに終わりました。
ご主人も奥様もこのような作業は初めてとの事ですが、とても丁寧に楽しそうに作業をされていましたので、こちらもホッと致しました。
作業中に「セルフビルドをされる方は多いですか?」と質問があり、その場では適当に答えましたが、よくよく考えると実はそう多くはありません。セルフビルドの代表的な工事としては今回の様な塗装工事、植栽工事ぐらいで、今回の煉瓦タイル張りというのは初です。
改めてこの質問に対する回答を申し上げますと「お客さまのリクエストとしては有りませんが、私からお勧めしているので割と有ります」ですかね。笑
単にコストを下げると言う意味でセルフビルドをお勧めしているのではなく、自分達がこれから暮らす住まいに対して、自らの作業を加えることにより、より家を愛する気持ちが強くなるからと思っています。
当然、作業が上手い下手などが有りますから一概にセルフビルドが良いとは言えませんが、こちらサイドでフォローができる体制の元であれば是非トライして欲しいと思っています。
明日は、煉瓦タイルの役物、目地詰め、塗装は仕上げ塗り工事と、とても大事な作業が待っています。
ひとまずオーナー様、本日は大変お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。明日もよろしくお願いいたします。